岡山県の建築探訪
「天神山文化プラザ」
設計:前川國男
竣工:1962年
岡山市内には、日本近代建築の巨匠:前川國男の作品が3つあります。
今回は私と同じ年の建物を見てきました。
用途は複合文化施設で、当初は「岡山県総合文化センター」と言う名称でした。
建物は、前川の師匠である ル・コルビジェの様なコンクリート打放しの外壁で、駐車場からの立面はそれを思わせるコンクリートの日除けルーバーが特に印象的。
また西側道路からの外観は、敷地の高低差を上手く利用しており、上部の張り出し部分は近くで見ると、迫力があります。
全体にメンテナンスがしっかりされている様で、50年経っているとは思えませんでした。
実際に建物を見ると、50年前にこの建物が設計されたとは、本当に信じられないです。
良い建築です。
良い建築です。
中庭のレリーフは彫刻家:山縣寿夫氏の作品です。
次は「高梁市成羽美術館」です。
設計:安藤忠雄建築研究所
竣工:1994年
児島虎次郎の顕彰を目的とし、1953年に開館し、現在の建物は3代目になります。
今回の企画展は「華麗なる装飾の時代 エミール・ガレとドームの世界展」
相変わらずの安藤建築。
特にアプローチから美術館入口への動線は特徴的。
建物は、全体に安定した印象でした。
現在は外壁の補修工事中で足場が有り、新旧の壁が観察できて面白かったです。
とても参考になりました。
とても参考になりました。
次は「大原美術館」です。
設計:薬師寺主計(やくしじかずえ)
竣工:1930年
倉敷を拠点に活躍した実業家:大原孫三郎が私財を投じて建設した美術館です。
私立としては国内最大のコレクションを誇る。
展示作品はシンボル的な「エル・グレコの受胎告知」の他に、モネ・マチス・ピカソゴーギャン・
モディリアーニの西洋近現代の画家の作品や、分館には、藤原武二・関根正二等の日本画家
を展示してます。
工芸・東洋館には、バーナードリーチ・棟方志功等の展示もあります。
収集品の一つ一つが凄く厳選されてる印象でした。
分館の入口には、私の好きな「イサム・ノグチ」の作品も展示されていました。
ちなみに、設計者の薬師寺主計は初めてル・コルビジュに遭った日本人建築家だそうです。