2011年6月29日水曜日

アールの壁

住宅の内部・外部に関わらず、アールの壁を使うことは今までほとんどなかった。

アールの壁を使う決定的な理由がなかったからである。

アールの壁は直線の壁に比べて価格も高いし、施工も難しくなる為に、単なる意匠として使うには

どうかと思うし、また [品良く] 使うのはすごく難しい。

今回、どうしても機能として必要になり内部の壁に一ヶ所だけ採用した。

壁の塗装仕上げを綺麗にする為にやはり一番気を使ったのは下地。

鉄筋コンクリート造の住宅ですから、型枠の加工に慣れた建設業者さんが施工しているので

ベニアの加工はお手のもの。・・・・当然、特注ですが。



















アールの壁仕上げの写真。


2011年6月27日月曜日

東郷の家 現場:2

昨日 『東郷の家』 建主さんとの打ち合わせが有りました。

震災の影響を受けた機器もようやく入る事になり、工事も再度スタートする事が出来ました。

完成・引渡しの日も決まり、現在は最後の追い込みです。

昨日は天気も良く、工事中の住宅で打ち合わせをしていると、いろいろな鳥がリビングの

前を飛んでいきました。

最後には、野生の【キジ】が住宅前の空き地を歩いていました。

現場はそんなに田舎じゃ無いですけどね?


















現場の前の空き地・畑です。キジが・・・・・。



2011年6月25日土曜日

Project・・・1102

現在 計画中の住宅です。

場所は名古屋市の閑静な住宅地で道路・敷地共にかなりの急斜面。

車の出入りも含めて敷地のレベル設定がかなり難しい計画になっています。

年末の着工に向かってこれから設計を開始します。


2011年6月18日土曜日

四国・直島:2

直島に渡って。



『場所をつくる』・・・・・この建築家はうまいです。

















自然とアートと建築の共生。

2011年6月17日金曜日

四国・直島:1

神戸を経由して瀬戸大橋で四国に渡る。

まずは ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランドからの夜景です。

















瀬戸大橋を渡り四国へ。


















ここで建築探訪。

香川県立 東山魁夷せとうち美術館 に行ってきました。

設計は・・・谷口建築設計研究所

竣工したのは約6年前の平成16年の11月です。

以前のブログで紹介した長野県信州美術館の東山魁夷館よりずーと

新しいです。

東山魁夷画伯の祖父が坂出市の出身でご遺族より版画が寄贈されそれを

展示してあります。

ちなみに、シンボルマークのデザインは・・・矢萩 喜從郎氏です。

瀬戸大橋が見渡せる位置に建っているので、美術館廻りもすごく気持ち良いです。














つぎに訪れたのはやはり・・・谷口建築研究所 谷口吉生氏の設計した 

≪丸亀市猪熊弦一郎美術館≫・・・です。

この建物は約20年前に開館した美術館ですが、今なお全くと言っていいほど

古さを感じません。

やはりとても美しい建物でした。

建物正面の壁に子供たちが描いた絵が印象的です。


















お決まりのものを食べ・・・。















次回に。


2011年6月10日金曜日

蒲郡

久しぶりに蒲郡に行ってきました。

やはり蒲郡と言えば・・・・プリンスホテルでしょう。

昭和9年に開業した前身である[蒲郡ホテル]からだと75年以上の歴史があるそうです。

歴史・品格・景観・・・・いいですね。


 














この時期は・・・潮干狩りのシーズンですので通常の景色 とは少し違います。

















次はこれも古いのですが・・・・・生命の海科学館。

設計・・・高松伸

以上。






































次・・・形原温泉あじさいの里です。
3分くらい咲いていました。優しい花ですね。


























廻りは緑でいっぱいでした。








































2011年6月8日水曜日

松山修平個展2011

今年2011年夏・・・・・松山修平個展・・・・・スケジュールがイタリアより届きました。








2011年6月6日月曜日

軽井沢・群馬 2011   NO.2

次は群馬県の館林市にある群馬県立館林美術館です。

この美術館は10年程前に出来た建物です。一度見てみたいと思っていたのですが

場所が群馬県ですのでなかなか行く機会がありませんでしたが、今回頑張っていきました。

設計は高橋 青光一です。

7.5ヘクタールの広大な敷地に計画された建物は建築からランドスケープに至るまで

全てを美術館として位置づけています。

建物を構成している材料は石・アルミ・ガラス・水に限定し徹底してディテールを隠しています。

本当に徹底してます。したたかです。

中心にある半円形の展示室外壁の石積み(アフリカンレッドの割石)が印象的でした。

今回は開館10周年記念として・・・コレクションの10年ー自然と人間の調和・・・・です。

全ての展示室を使ってコレクションを紹介しています。

特にフランソワ・ポンポンの動物彫刻は顔が愛らしく全体にすごく優しい空気を感じます。

※フランソワ・ポンポン:ロダンの弟子として下彫りに従事した経験を持つフランスの彫刻家。










実はこの美術館・・・一番綺麗に見ることが出来るのは(鳥)だと思います。

鳥になって上空から見たいです。


2011年6月4日土曜日

軽井沢・群馬 2011  NO.1

先日、長野県と群馬県に行ってきました

まずは長野県軽井沢 にある建築をいくつか紹介したいと思います。

最初に紹介するのは≪石の教会≫です。この建物はキリスト教の代表的指導者 内村鑑三 が

理想とした[無教会思想]を建築家 ケンドリック・ケロッグが創造し形態として作り上げた教会です。

祭壇も十字架もない空間は凛とした緊張感に包まれていて、いくつも重なるガラスと石のアーチは

何か有機的で今まで見た教会にはない神秘的な空気を感じました。

ガラスは女性・石は男性を表現しているそうです。


















教会内部






教会天井の光(ガラス)と影(石)





























次に紹介するのは≪星のや 軽井沢≫です。

この場所は100年の歴史がある星野温泉をこれからの100年を見据えて

生まれ変わらせたリゾート地です。

設計は東 環境・建築研究所の東利恵を中心としてランドスケープをオンサイト計画設計事務所

が担当し、施主も一体となって計画された。

コンセプトは・・・新しくはあってもどこかに懐かしさを感じるような谷の集落とその風景をつくる・・・。

だそうです。客室や、それ以外の建物が分棟化し、細分化してあり、それが地形の傾斜を生かしな

がら配置されています。

客室は床座リビング・ベンチソファ・テラスの椅子等・・・一日中部屋にいてもくつろげる工夫が

してあります。

客室にはTVは無い、その代わり音楽CDや書籍の貸出があり非日常を自然の中で感じられる

様になっていました。

2005年に出来たこの場所も時間の経過と共にこの場所に根づいていくように感じられる

場所でした。


















川辺に見立てて庭へとつながる。


















客室の中から。

















段状の水があふれる棚田状の庭。


















なんだか懐かしい感じです。



[星のや]レセプションの近くにあるハルニレテラス。

14の店舗(飲食店等)があり、[星のや]より遊歩道で繋がる。

この場所の設計も[星のや]と同じです。

春楡の木々と川を流れる水音が心地よい場所です。




最後は、メルシャン軽井沢美術館です。
建築家ジャン・ミシェル・ウ″ィルモットによるウイスキー樽貯蔵庫を改修した美術館です。
















メルシャン美術館の入口です。

今回は・・・アンドレ・ケルテス写真展・・・です。

20世紀前半のモダニズム写真の先駆者。構図が面白く、直線と曲線、光と影。

建築空間に通じるものを感じます。

1968年の明治神宮の写真等・・・・・日本の写真も有りました。 



この季節 敷地内は新緑で気持ちが良いです。


以上。

おまけに・・・。



[星のや]レセプション内にあった楽器?