2011年5月31日火曜日

コンクリート:1

西川設計室で設計監理をする建物の6割程が鉄筋コンクリート造の住宅で4割が木造・鉄骨造・混構造の住宅です。

という事で、

[ コンクリート ] の事について少し書きます。

まず良いコンクリートとは一言でいうと単位水量を出来るだけ少なくし,施工性が良いものである。                    
つまり必要な強度を発揮し収縮率は小さく水密性・耐久性が高く耐久年数の長いコンクリートです。         

文章で書くと上記のような事になるのですが実際にコンクリートをコントロールするのにはしっかりした知識と多くの経験が必要になってきます。


コンクリート打設前には指示した内容の配合計画書が出てきます。この書類には専門的な用語が多く使われています。

例えば・・・呼び強度
      粗骨材
      細骨材
      混和剤・・高性能AE減水剤
      スランプ
      水セメント比
      細骨材率
      塩化物量
      等
ここまではコンクリートでは一般的な用語です。

では次に・・標準偏差
       配合強度
       単位混和剤量
       単位水量
       動荷重印字記録
       計量印字記録
       スラッジ水
       等

上記の専門用語を理解し適切な数字を指示することが出来るかどうかで現場に納入されるコンクリートの品質が決まります。また安心そうな JIS規格についても注意が必要です。

コンクリートの事だけでも上記の内容はほんの一部で・・・・・・さらに鉄筋・型枠等のコントロールや打設・養生の方法等大変多くの知識が必要になります。

実際にコンクリートの建物が多い事務所は独自の配合を決めている所が多く、経験によるノウハウがありますので後は施工業者と打設の打ち合わせの方に時間を取る事が多いようです。


実はこれコンクリート建築だけの話ではないのです。木造・鉄骨造の建物も基礎はコンクリートです。木材などは検査に建て主さんが立ち会う事はあってもコンクリートの基礎についての説明はどうですか?本当は一番大事部分です。


下記の写真は最近施工をした・・・コンクリート打放し仕上げ・・・の写真です。
[コンクリートの打放し仕上げ]はうまくコントロール出来れば本当に綺麗ですし、耐震性もあります。

この仕上げは最近 気候・施工等 特に難しく 建主さんとの設計打合わせ時に相当時間をかけて説明させていただいています。
















 





私が今まで見た[コンクリート打放し仕上げ]で一番美しい壁は、2009年にイタリアのベニスに出来た≪プンタ・デラ・ドガーナ≫という美術館の中にある壁です。
この建物は15世紀に建てられた建造物を安藤忠雄が美術館として再生したものです。
要するに改装です。古典材料に負けない美しさが表現されていました。触った時の感触もすごく
良かったです。


型枠についてもまた書きます。

2011年5月27日金曜日

プレゼント

なかなか良いフォルムですね。






















どれくらい水あげれば良いの?



















大切にします・・・・・・ありがとう

2011年5月26日木曜日

支店長転勤

タイル・石・水栓・等のメーカー・・・ADVAN・・・の名古屋市店長が転勤の挨拶に来てくれました。

近年は特に採用する機会が多く大変お世話になっていました。

輸入品という事もあり納期等のトラブルも有りましたが支店長本人が直接解決してくれました。

私が気に入っている点は・・・不自然に揃っていない事・奥行感がある事・色調・質感・・・等。

最近は水栓も使いました・・・・・なかなか良いです。












安岡さん・・・本当にお世話になりました。
秋山さん・・・これからよろしくお願いします。


採用したタイル・石・水栓等 一部の写真です。






















水栓
















床の石(御影石)






















壁の石(ライムストーン)
















床の石(バサルティーナ)




 












床のタイル

















床のタイル


















床のタイル






















床の石(玄晶石)

2011年5月25日水曜日

植栽

先日完成した『穂積の家』の植栽が何本か枯れたので植え替えました。

時々完成後に枯れることはありますね。やはり生きてますから環境には敏感です。
















上の写真は6.0mの『シマトネリコ』です。
































敷地

現在 実施設計中の住宅が建つ敷地の既設建物の解体が完了したので確認しに行きました。

既設の建物が無くなると気がつく事があります。

今回も少し設計を変える事にしました。 敷地 というのは 季節・時間・気候に

よって色々変化するので出来るだけ見ることは重要です。

そこに ヒント が隠れてるから・・・・・。

来週は地質調査です。

夏の着工に向けて進めます。

進行状況はまた ブログ で紹介していきます。

2011年5月21日土曜日

東郷の家 現場

今日は現在工事中の『東郷の家』の打ち合わせがありました。

6月始め頃には完成予定でしたが,震災の影響で完成が遅れそうです。

外観は概ね完成し,内部はある機器の納入待ちで,それが入り次第仕上工事になります。



この住宅は鉄筋コンクリート造 平屋建てで

6mの杭を打ち,耐震等級2の非常に丈夫な構造になっています。










外部の仕上げは塗装です。そこに怪しげなコンクリートの塊。



ところで, K さん

先日は私どものスタッフの送別会をしていただき本当にありがとうございました。

2011年5月19日木曜日

今までお世話になりました方々へ

西川設計室スタッフの安藤です。

このブログでの報告となってしまった方がいらっしゃいましたら申し訳ございません。

実は結婚が決まり、6月より東京で生活することとなりましたので、
2011年4月を持ちまして西川設計室を退社しました。

三年間という短い期間で、至らない点が数多くあったと思いますが、
たくさんの方々にお世話になりながら楽しく働くことが出来ました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

また、私の為に送別会を何度か開いていただき、本当にありがとうございました。

今後とも西川設計室をよろしくお願い致します。

















西川設計室 安藤

2011年5月17日火曜日

特注家具 大谷木工

「大谷木工さん」へ現在製作中の家具を見に行ってきました。

[大谷木工の大谷さん]・・・・・・・いつも特注家具をお願いしています。

今回お願いしている家具は精度が要求されるディティールを使っているので それがうまく納まっているかの確認の為に伺いました。少し心配していましたが今回もイメージ通りに品が良く出来ていました。
これで次は塗装です。

それにしても大谷さんの家具は良いですね。


 














デイティールは企業秘密ですので上の写真までです・・・。

下の写真は大谷さんの道具・機械です。古いけどキレイにしてあります。
サスガです。




















今までに幾つもの家具を製作してきました・・・・
TVキャビネット・下足入・洗面化粧台・キッチン・トイレの手洗いキャビネット・ダイニングテーブル・テーブル等。
素材・仕上げもさまざまな物を作らせていただきました。

結果言えることは 如何にしてその住宅のイメージ(建主さんのイメージ)に合う家具が作れるかどうかだと思っています。何か一つしか使わないとかじゃなくて!

要するに=バランス=ですね!

2011年5月16日月曜日

東山魁夷館

建築家の谷口吉生さんが設計した美術館は,必ず足を運ぶようにしていますが,いくつか伺っていない建物があります。
今回はその一つで長野県信州美術館の東山魁夷館に行ってきました。

この建物は昭和44年に善光寺に隣接する城山公園内に出来た長野県信濃美術館に併設して
平成2年に完成した建物です。
大分と前に建った建物ですが,なんとなく今まで行けませんでした。

名前にあるように,東山魁夷の作品が展示してあります。ここのコレクションは世界最大だそうです。






























やはり上品な建築です。
ひさしのバランスが好きです。



その後隣接する善光寺に行きました。
さすが『国宝』重みがあります。特に屋根の総桧皮葺きが圧巻です。

















もちろん,昼食は蕎麦です。


















最後に,松代町の池田満寿夫美術館に。

2011年5月15日日曜日

CourtSIDE

今日は,昨年完成した住宅にお邪魔してきました。
完成から1年検査も含めて何度かお伺いして,その都度食事をご馳走になっています。
中庭に石釜を作ったり,キッチンに蕎麦打ち台を作ったりした住宅です。






















現在の住宅アプローチです。植栽が良い感じになってきました。



































今回は石釜でピッツアを作っていただきました。
もちろん,マルゲリータ。チーズは水牛の良質なモッツァレラチーズを使い,生地は有名店と同じ
配合,トマトソースは奥さん手作りです。
これだけ揃って美味しく無い訳がないです。
4人で5枚,頂きました。

その後で,鳴門金時の「さつまいも」までいただきました。中まで柔らかくミズミズしくて
美味しかったです。これも石釜の遠赤外線効果ですかね!

以前には,旦那さんの趣味であるお蕎麦を何度か頂いた事があり,いつもいつもご馳走に
なっています。

今回も楽しい時間をありがとうございました。
6月には1年検査の手直しで伺います。

今後ともよろしくお願いします。

2011年5月13日金曜日